先日、酪農部で生まれ育ち昨年度まで牛乳を生産していたイクラ(名号)を出荷しました。
以前までの愛農の酪農部では出荷した牛(廃牛と呼ばれます)は肉として帰ってくることはなく、愛農の食卓にも並ぶことはありませんでした。
ですが、自分たちが育てた酪農部の牛を最後までみんなで感謝していただきたいという思いから、昨年より出荷した牛を肉として買い戻し愛農の食卓に並べる取り組みを始めました。
今回出荷したイクラは前回の出産より搾乳を続けていましたが、次の繁殖が難しいと判断したため昨冬、搾乳をやめ再肥育という形で酪農部の裏にある小さな放牧地にて暮らしていました。そして、7月末に出荷しお肉となって戻ってきました。
戻ってきたお肉は京都の精肉店で働く卒業生に講師として来ていただき、酪農部員の手で解体・トリミング・整形をし、各部位ごとにおいしくいただける形まで加工しました。
精肉となったイクラの肉は今後みんなの食卓に並び、いただきます。
牛豚鶏、動物に限らず米や野菜、果物、みんなの手で育てたいのちをみんなでいただくことができる。
愛農高校にはそれを日々の暮らしの中で体験し、“生きることは食べること”自分たちは“いのちに支えられて生きている”ことを実感できる時間があります。