「やぁやぁ、よく来たね。」「農作業でもしながら話そうか」「お腹減ってない?一緒にご飯食べよう」「また帰っておいでね」
58期が卒業しました。愛農の3年間はまるでそんな長いホームステイのような、短いけど濃密な家族のような時間です。
「やぁやぁ、よく来たね」
入学式の時、愛農高校では来賓として愛農高校の母体でもある愛農会の会長や、高校の理事長もやってきます。もちろん全員卒業生。入学式後には愛餐会という全員の食事会がありますが、その時には同窓会長の挨拶もあります。在校生の手厚い歓迎もある。
「農作業でもしながら話そうか」
愛農の日々は農場と共にあります。無関係な人は誰もいません。スタッフも生徒も総出で農場を支えます。だから忙しい。でもそんな作業の途中、作業が終わった後の夕暮れの時間、そして寮の夜の時間までいろんな話をします。自分のこと、誰かのこと、農作業のこと、寮のこと、同期のこと。
「お腹減ってない?一緒にご飯食べよう」
愛農の日々はともに食べるご飯と共にあります。人が集まれば農場で出来た素材を使った食べ物を囲む。腹がすいて寂しい気持ちにならないように。
「また帰っておいでね」
そして卒業式。卒業式も、理事長、愛農会会長、同窓会長、さらに50年前の卒業生(今年は8期生11名)も参加。職員、在校生、保護者合わせて総勢150名。その人たちが口々に言うのは「また帰っておいでね」。
色んな人がいろんなことを考え、働きながら過ごす、とてもじゃないけど学校という枠には収まらない愛農の暮らし。それは良いも悪いも含めて家族と言えるかもしれません。だからみんな家族が増えることは嬉しい。だから入学式も卒業式も喜びがあるんだと思います。
さぁ、58期の皆さん。卒業おめでとうございます!これからも共に歩む大家族であってください。
行ってらっしゃい。また帰っておいでね。
愛農高校は60周年事業として女子寮の新築を進めています。8期生在校中に今の女子寮はできました。これからも愛農高校が続いていくように、ご協力をお願いします。
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