6月21日~26日に、53期生21人は沖縄へ修学旅行に行ってきました。前半の3日間はぎっしり日程を詰め込んで平和学習をしました。
1日目の夜にお聞きできた戦争を実際に体験した体験談には、21人それぞれに重くのしかかるもの、今までの自分にはなかった、新しい衝撃があったそうです。愛農高校では平和について年間を通して考える機会はあるものの、今実際にある意味守られた平和な日々を送り続けている一人一人として、誰がどんなことを話そうと、今の日本の状況でも平和なのでは?という感覚に陥っていましがちなもの。なかなか戦争のような大きな出来事を自分事としてとらえることは難しいことだと思います。そんな中でも実際に沖縄戦での戦闘のさなかに、親や兄弟を失いながら、なんとか自分一人が生き延び、今を生きて、その時の生々しい状況を赤裸々にお聞きしてしまうと、戦争をする可能性があるこの世の中の恐ろしさを感じずにはいられない。そんな気持ちにさせられるお話だったように思います。
その後も、基地の状況や基地移転に関する辺野古の状況、戦闘機と一緒に生活することの危険性と大変さ。基地があることで、どんな被害がうまれるのか。沖縄と日本の関係性について、なぜ基地が沖縄に集中しているのか。自分達に出来ることはなんなのか。
聞いたお話は数知れず、学んだこと気が付けたことは一人一人違えど、戦争の悲惨さ、暴力ではけっして平和は築けないこと。戦争をするための基地がいかに、危険なものなのかを知ることで、平和について全員が考え、全員が同じ方向を向いて過ごせる平和学習の時間だったように思います。
後半の二日間は、沖縄有数の繁華街でもある国際通りでお土産を見てみたり、西表島に渡り、沖縄の海の綺麗さと景観のすばらしさに酔いしれる。そんな時間になったように思います。前半でギュッっと心と体に染み込んだ、行き場のないやるせない気持ちや、自分の中でモヤモヤした、悲しみや恐怖といった暗く沈み込んだ気持ちを、最後少しでも沖縄の海や自然の中で、自分の中に溶け込み消化していくような時間になったのではないかと感じています。
今後は、一人一人が考えていること、考えた事を少しでも整理し、自分の中に落とし込んでいくために、感想文を書いたり、言葉にして、学びの報告が出来たらと準備をしています。
<ミツノ>