いよいよ北海道実習が始まりました!
愛農高校を出発して3日目になりましたが、既に濃い時を過ごしていると思います。
初日には長沼にある農家さんを2軒、立ち寄らせてもらいました。
1軒目の農家さんは、土作りと土地改良を基本にしていると仰っており、自分の土地に養豚農家さんを招き、堆肥を作り循環させているという熱い情熱を持った方でした。
マーケティングや食育、いったいどの様な意思を持って農家をされているのか。挫折や様々な壁があったことなども伺う事ができました。
その中でも印象的だったのが「様々な消費者がいるように、様々な農業者がいて良い」という言葉でした。不特定多数の人全員の思いを叶えるものは作れないけれども、自分の野菜を欲しがっている人のために、1番良いものを作る。とにかく沢山作って沢山売るのではなく、必要な分だけを精一杯作る、だから養豚の規模も、畑に必要な堆肥の分だけでそれ以上は規模を拡大しない、私がするのはその様な農業なんだ、と。
また北海道ならではの大きな農業機械を見せて頂いたり、生徒達は大興奮でした。
運転席に乗ったり、その大きさを全身で味わっていました。
2件目の農家さんでは、農場を歩きながら畑の様子などを見せて頂き、夜の時間で勉強会を開いて頂きました。
勉強会の最初にこんな問いかけがありました
「良い農業とはなんですか」
人が健康でなくなったら、土が健康でなくなったら、水が汚染されたら、それは良い農業とは言えない。これが農家さんが仰っていた言葉でした。
1850年代アメリカの開拓の歴史を話されて、土地や文化の破壊やインディアンやバッファローへの圧力があった事を知り、また北海道の開拓でも同様の事が行われていたことを教えて頂きました。
農薬を多量に使用するのではなく、次の時にもその場所で農業が出来る様に循環の中にいること。自然や文化を大切にし、敬意を払うこと。
それが1日目の大きなメッセージであったように感じます。
2日目の昨日は、はじめに北海道開拓の村に行き、その時代の建物や文化を味わいました。
午後には瀬棚に向け出発し、夕方にはそれぞれの農家さんの所に分かれて行きました。
酪農家さん、養豚農家さん、養鶏農家さん、稲作農家さん、綿羊農家さん。
それぞれの場所で受け入れをして頂き、また瀬棚町で受け入れて頂き嬉しい限りです。
早いところでは昨日の午後から、農場の手伝いや家事の手伝いが始まっており、この午前中も一人一人いる場所は違えど頑張って仕事に勤しんでいる事と思います。
2週間という期間を精一杯楽しみながら、有意義な時になる事を祈って見守りを続けたいと思います。
<ヤマハタ>