愛農には、3年の学びに上乗せして愛農4年生ともいうべき専攻科があります。
農家で10カ月住み込みで過ごし、農業技術や流通を学び、自分と向き合う大切な時です。
専攻科への進学は必須ではないのですが、愛農教育の集大成ともいえる時間です。
今年度は、54期生6名が専攻科へ進みました。
2/13(土)はその修了式。
新型コロナウイルスの影響で、愛餐会なしでしたがご家族や農家の代表の方に参列いただくことがかないました。
式の中で修了生はそれぞれの所感を発表します。
技術面もさることながら、自分と向き合い自分を嫌い自分を受け入れる過程を話した人もいました。
3年生の卒業時にも卒業発表をしますが、グンと深みが増した気がします。
在校生のほうを盗み見ると、3年生の顔の真剣なこと。
2年間自分たちを導いてくれた先輩たちの言葉がどれだけ彼らの心に沁みとおっているのかを感じていました。
来年度専攻科に進むある生徒は「あんなふうにしゃべれるかな」と不安そうな顔をしていました。
2年生も1年生もそれぞれのかかわりの中で言葉を受け取ったと思います。
かく言う私も職員としている身ですが、その言葉にふれ己を見つめさせられたひとりです。
54期生の専攻科生の皆さん、修了おめでとうございます。
そして、農家の皆様10カ月にわたる農業指導と生活の面倒、そして個人としての向き合いをいただき本当にありがとうございました。
[多田]