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愛農祭終了ー!

愛農祭が11月2日~4日で行われました。1日目のメインであった収穫祭は事前予約制として大幅に参加者を絞って実施しました。それでは振り返りましょう。

1日目 収穫祭

収穫祭は残念ながら雨予報。しかし朝から降るはずが13時まで天気は持ちました。外部出店者にも来ていただいて、650名程度の人出。来ていただいた皆様ありがとうございました!

1日目 クラス劇  愛農のクラス劇は収穫祭の夜にやってきます。

1年生はクラスを舞台に、それぞれの生きづらさをそれぞれの立場で表現する難しい内容をオリジナルでうまく仕上げてきました。エンディングに自作の曲が生演奏で飛び出す演出も!1年でこのクオリティはすごい!

2年生は愛農の各部門を「愛農六雄」と見立てたコミック「キングダム」のパロディ。とはいえ、内容は「有機的で持続する農業」を、自然農の立場から見るのか、そもそも経済的な自立を優先するのか、という二つの立場をそれぞれの個性を生かして表現しました。戦いの果てに「この戦いは決着をつけるべきものではないのかもしれない」というセリフで幕が下ります。今からすでに来年に続編が出るのではないかという噂も…。

3年生は吹奏楽コンクールを舞台にしながらも、誰も気づかないところで誰かの楽器が壊れ、犯人探しを通じて「僕らは何を目指していたのか」を問いかける内容。劇を作り込むにあたってクラスの中でも話し合いの時間を重ね、「何を伝えたいか」を練り上げた作品でした。これは3年生でしか作り上げられない内容でした。

2日目 ラグビーOB戦、盆踊り、ゲストライブ(須澤紀信さん)、軽音ライブ

OB戦は毎年行われる恒例行事。体力だけはある現役VS体力だけが無いOBのギリギリの戦いでした。前日の大雨による文字通り泥仕合。延長の末OBに軍配。毎年感動を呼ぶノーサイドでした。

そのあとの盆踊りは今年保護者の持ち込み企画。浴衣姿も沢山いて、プロの盆踊り伝道士みたいな方も参加してスゴイグルーヴ感でした。

ゲストライブは今年もプロミュージシャンの須澤紀信さん。姉妹校愛真高校の出身で生徒にも分厚いファン層を持ちます。

軽音ライブは今年も大盛り上がり。年々レベルも上がってきて、職員がマイケルジャクソンになるバンドも。保護者も沢山観覧に来てくれて、笑いあり涙ありの青春ど真ん中でした。

3日目 職員劇 イベント アコースティックライブ キャンプファイヤー

職員劇は毎年捨て身。練習もそこそこなので、それぞれの役作りと衣装がモノを言います。つまり出オチ重視。今年の題材は北斗の賢。戦うことより一緒に農業をしながら生きていこうというメッセージが込められましたが、そのメッセージが伝わったかは極めて怪しい。

イベントは身内向け。コントあり落語あり。まぁ内輪でゲラゲラ笑う一番緊張感のない楽しい時間。

アコースティックライブは職員も生徒も入り乱れて、森館で行われた穏やかな時間でした。クラッカーを鳴らしたり机を叩いたりするパーカッションもあって、まぁみんな芸達者です。

最後のキャンプファイヤー。みんな泥んこのグラウンドで長靴はいて、歌って走って騒ぐ時間でした。残っている保護者さんも輪に入って楽しい時間でした。これぞ青春。

そのあと温かい場所に移動して恒例の3年生から一言ずつ。日々思うこと、自分の内面のこと、家族のこと、これからのことなどなど、一人一人の人間性が浮き出てくる時間となりました。

学祭は各々の人間性が浮き出ます。そもそも職員も生徒も各々が別人格です。経験の差こそあれ、人格に上下関係は存在しません。全く違う個々が、それぞれの力を出し合い、持ち寄り毎年唯一無二の時間が生まれます。それは学祭だけではなく、その世代が集まる1年間でも同じことだと思います。

全寮制で農業を中心にする愛農だからその要素はより濃く表れるのではないでしょうか。生徒が「学祭はそれまでの人間関係や考えていたことがはっきり出てしまう。だからしんどい。でもだから意味がある」と言っていました。僕らは自分の中と外を持っていて、大人になればなるほど人とうまく距離を取ります。でもそのうち人と近づくことが怖くもなる。SNS時代だから個人の主張の回収もしないこともあります。そんな中で、「勝つか負けるか」ではない、いびつで不完全で気まずいけど、「とにかくみんなで生きる」ことがこの学祭の中にも見ることが出来たように思います。

さぁ、来年はどうしようかなぁ

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