11月19日(土)、愛農高校にアジア学院の方々が西日本研修の一環で訪れてくださいました。同学院は栃木県でアジア・アフリカの農村指導者を招いて有機農業とリーダーシップの研修を行い、40年以上の歴史を持ちます。スタッフを含め総勢約40名のメンバーの国籍は15か国ほどに分かれて多様な人たちは「共に生きるために」という理念を土台にコミュニティを築いています。
朝拝で愛農高校の全校生徒に向けて、マラウィから来たトゥエラ・ムタンボさん(農村開発指導員)が青少年に向けたアドバイスとしてピアプレッシャー(同調圧力)について語ってくださいました。心理カウンセラーとしても現地で子どもから老人まで43の村で活動されている、とのことでした。個人的な自立について、世界のどこの青少年も課題であるのかと学ばされました。
朝拝が終わるとアジア学院の研修生とスタッフとそれぞれのテーブルに生徒と教職員が座ってディスカッションをしました。テーマは「平和」「有機農業」「他者に仕える」「コミュニケーション」「信仰」など多種多様な話題がありました。参加した生徒は、「英語で話そうとしたけど、なかなか単語が出なかった。」「信仰についてのグループで話をしたが、研修生の方々はみなクリスチャンで辛いときには神様が支えてくれる、と同じように言っていた。自分は苦しかったときを乗り越えた思い出が自分の支えになると思う。」といった意見が聞かれました。
普段から英語を使ってコミュニケーションをする機会など多くないかもしれませんが、異文化に触れてそれを分かち合う時間は貴重なものだったでしょうか。このようなチャンスが与えられる愛農高校のネットワークの広さを感じさせられた一日でした。
[松田翼]