資料請求

夏期実習報告会(沖縄修学旅行・北海道実習・夏期生活学校など)

DSC_0724

9月17日(土)、愛農高校では夏期実習報告会がもたれました。学年別に1年生は中学生にキャンプの中で学校紹介をする「夏期生活学校」の報告。2年生は北海道せたな町での農家実習について。3年生は沖縄での修学旅行について発表をする機会でした。他にも農業クラブの活動や長野県八ヶ岳中央実践大学校でのファームスティの体験談、3年生の学校農場での働きについても話されました。

中学生を迎えてのイベント運営をした1年生からは「中学生が思うように行動してくれなくて大変だった。人をまとめることをしたことがなかったのでいい経験だった。」というような感想が聞かれました。中学生と農場でとれた農産物でバーベキューやピザづくり、パン作りをして交流しました。

ピザづくり 

 

 

 

 

 

2年生の北海道実習では酪農家の方々や野菜・養鶏、稲作・果樹といった複合経営をされている経営者の方々にお世話になりました。参加した生徒からは「最初は北海道実習で2週間も休みを削られると思うと嫌だった。けど、行ってみてからはすごく良かった。農業嫌いな俺が言うけど、学校がこの実習に行かせる意味が分かった。」ということをコメントしてくれました。

DSC_0661

また、「2週間の実習で学んだことは、農業技術や経営についてだけでなく、生き方のヒントを得ることができた。何気ない日常に感謝して生きる、ということ。(農家さんが)学校の石碑にある『汝の農場をもって神の栄光を顕せ』という言葉を大切にされている方で、農場の景観を良くすることや、目に見えぬものに畏れを持ちながら暮らすということをされていた。クリスチャンでいらしたので、毎食の食事の時にお祈りをし、日曜日には教会に行っていた。思想を持って農業をする、という姿に触れることができた。わら一本の革命(福岡正信著)を最近読んでいるが、人生の意味を考えると信仰・思想・農業に至るのではないかと思い、愛農の三愛精神って核心を突いているのかもしれない、と思った。」「指示されたことをただするのではなく、なぜそうするのかを考えよう。ということを教わった。」といった言葉を聞き、筆者も学ばされるものがありました。

なお、北海道実習の中間日には愛真高校の卒業生であられる山田圭介・あゆみさんがヤギ・羊のチーズを加工して経営をされてらっしゃる農場も訪問をしました。ヤギを飼い、暮らしを大切にする生き様に触れることも生徒にとって刺激であったようです。

DSC_0678DSC_0680

3年生の修学旅行では沖縄を訪問し、戦跡を訪れて歴史に触れました。普天間基地、対馬丸記念館を訪問、ひめゆり記念館、魂魄の塔、アブラチガマ、嘉手納基地、伊江島などを訪問。参加して生徒の感想としては、「沖縄にいって思ったのは、行ってみなければわからないことが多過ぎる。沖縄で起きた事件の報道を新聞で知っていても、現場にいて基地の反対を訴えている人や戦跡に出会うと感化されるものがありました。沖縄というのは観光地でもあるけど、それでも傷痕が残った島であることを深く感じることができた。将来に対する考えを深めることができました。」ということを学んだとのことでした。

DSC_0176DSC_0175

報告会の最後は合唱部による沖縄の言葉で「ちゅらぢゅら」を歌い、濱田農場長が指導講評をしてくれました。今年も生徒の学びに参加している私自身も学ばされる機会でした。また感動させられる言葉もありました。学年別に聞いてみて、それぞれに学びと個性がありましたが、愛農高校の3年間は歳月を重ねるごとに発する言葉が磨かれるのを感じるものがありました。足を運んでくださった保護者の皆様、臨席してくださりありがとうございました。生徒のみんなも農場実習や軽音ライブなどの準備がある中、お疲れ様でした。私もこの場に同席できて充実した時間を過ごさせてもらいました。重ねてありがとうございました。

 

[松田翼]