2月28日(火)、愛農高校では卒業式を翌日に控える51期生の「卒業発表」がありました。保護者のみならず、地域の方々にも支えられ、一人ひとりの生徒が愛農高校を巣立っていこうとしています。
ここでの3年間、生徒たちは何を感じ、どのように過ごしたのか。発表の中で印象的だった言葉を挙げると、次のようなことが心に残りました。「愛農という環境の濃すぎる生活の中で、親友を見つけた」「食べていくためだけでなく、自分らしく生きる手段として農業をしている卒業生と出会えた」「大地と共にある保育をしたい!」という夢。「学校の主人公は生徒。教師は生徒の壁ではなく、道になってほしい」「前に進むためには、後ろに何かを残していかなくてはならない。自分が愛農に残せるものは、”役割”だと思う。」そう言って後輩への激励を語る生徒。「お母さん、生んでくれてありがとう。」など、多くの想いが語られた場でした。
愛農高校に入学し、後輩をもち、卒業生になっていく。農場での師弟関係、寮での人間関係、見守ってきた担任や職員ら、保護者の方々の想いが凝縮されて,生徒から語られた聞き応えのある時間でした。一人の人が大人になって生きていくために、どれほど多くの方々の支えを受けてきたことでしょうか。保護者の方々、地域の方々、職員のみなさん、卒業生の方々に感謝です。生徒のみんなにも、私もまた支えられている一人だったのだと気付かされました。生徒との関わりから心の底で沸々とする喜びをもらえます。私もまた、彼ら彼女らがこれからを生きていくために、少しでも良い思い出を残せるように、真剣に関わっていけるようでありたい、と心を引き締められた時でした。51期生のみなさん、本当にありがとうございました!
【松田翼】