「果樹部ではより実践的な続く経営をめざし…」から始まる発表。去る1月19日プロジェクト県大会が行われました。各校が数年かけて行うプロジェクトを発表する大会。今年は果樹部から2・3年生が出場しました。テーマは「キウイ栽培におけるブドウ芽傷技術応用の検討」まぁ小難しい。実際は何年も当たり前にやっていた技術をちゃんと検証しようと2年前からやっていただけなんですが、今回の発表は原稿からプレゼンからほとんど生徒任せ。それも日々の剪定作業の合間を縫ってです。いや、頼りになる。
実践的な経営。特に果樹部は38aの土地で多品目栽培をしながら売上300万円。粗利210万円を目指しています。家族経営となると恐らくこの3倍が限界。ジャムとかの加工もありますし。つまり売上900万円、粗利630万円が家族で暮らしていけるラインと想定して経営計画をしています。その中でキウイの在庫不足が毎年発生することから増産に乗り出さねばならず、今回のプロジェクトになったのです。企業とタイアップするのも、新技術を検証するのも新商品開発するのもいいんですが、そもそも経営として成り立つ必要があります。つまり続く経営です。愛農が実践的な経営というのはここにあります。
これだけ経営やお金の話を前面に出す高校はもちろん愛農だけでしたが、これが優秀賞に選ばれたのは少し意外でした。これ以上でも以下でもないですが愛農はこのスタイルを地でいくのがらしくていいなぁと思ったのです。
[近藤]