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愛農のプロジェクト・経営計画発表会

愛農ではGW前のこの時期に各部門によるプロジェクト・経営計画発表会が行われます。

プロジェクトは今年一年かけて行うプロジェクト。かなりユニークなので紹介しましょう。

野菜部は丸太の上に畝を作る「菌ちゃん農法」に大々的にトライします。愛農で手に入りやすい有機資材をそれぞれの畝で試します。準備にかかった時間も算定します。収穫期間の長いピーマンを利用してその効果を検証します。

酪農部は「酪農部を支えてくれた牛さんたちありがとう&みんなの感謝で美味しくいただきましょう」大作戦。厳しい経営状態の中で、廃用牛を収益に繋げるために再肥育について見直します。部位での買戻しや一頭買戻しを行い、肉加工も行います。

養豚部のプロジェクトテーマは「今年こそ見逃すな!We are体温計brothers」。これは豚の発情を体温測定で見逃さないようにしよう!というもの。2023年から雄豚が不在で種付けを見逃さないようにする必要性に迫られているためです。体調管理の面でも有益になるという判断。

作物部は新商品の開発。校内自給用のコメや穀物を主に担ってくれている作物部。勿論その確保も重要ですが、味噌や麹だけではなく、醤油、納豆、サツマイモペースト、乾麺なども検討していき、さらに自給率を高めます。その経営方針は『「平和な食卓」を自給する。』

養鶏部は経営方針「KFC(Kind Farming of Chicken)」 、目標は産卵率年間平均70%と堅実。プロジェクト目標は「強健なニワトリを育てる!」とマッチョな目標。その内容は①低成長育成の徹底②発酵床③発酵飼料④緑餌の多給。 夏場を含め過酷な環境を乗り越える強いニワトリを育てるために生まれたての雛から育成をし、②~④の取り組みによってさらに強健なニワトリを育成する!

養鶏部経営・プロジェクトのレジュメ

果樹部は自分たちを果樹多品目栽培の1軒の農家と見立てて経営を続けています。プロジェクトは菌根菌共生が果樹に与える具体的な影響を4年かけて研究しています。さらに有機ブドウ栽培の専門家の協力も得て、栽培技術の検証も行います。

果樹部

経営計画はそれぞれの部門の1月~12月の支出や減価償却、収入を総合的に計画します。その経営方針はプロジェクトにも大きく影響します。

今年も各部門工夫をした発表だらけでした。質問も1年生から多く飛び出し、活気ある発表会になりました。さて明日からGWです。農場に残る生徒以外は1週間のお休み。また来週~。