60周年記念プロジェクト
詳しい寄付方法はこちら新食農棟と女子寮建設のための寄付のお願い
拝啓、日頃より愛農高校へのご支援ご協力に衷心より感謝申し上げます。
お陰様で半世紀以上、小谷純一先生が心血を注がれた愛農教育を続けてくることができ、これまでに1200名を超す卒業生を送り出すことができました。
さてこの度、三重県から長年使い続けてきた大講堂(食堂)の耐震性に問題があるから早急に耐震工事を行うか、建て替えるようにとの要請がありました。理事会で協議した結果、新たに別の場所に食堂を建設するという方向に決まりました。新棟は単に食堂機能だけでなく、調理・加工、食生活と健康など愛農らしい食農教育の場にしたいと願い、名称を「食農教育棟」とした次第です。この建物のコンセプトは「木を基調として質素で暖かみがあり安全で長期使用に耐える建物」です。
女子寮も築50年を過ぎ、収容人数、安全性、居住性などの面で限界を迎えております。近年女子の入学希望者が増えており、それに応えるためにも、早急に安全で快適な生活空間を用意する必要があります。
新食農棟について
創立以来57年間、愛農高校では朝・昼・晩の食事を全て学内で調理し、皆で共にいただいてきました。生徒が収穫した農産物を調理するキッチンは、本来一番大切な場所で、学園での暮らしの中心にあってほしい場所です。そしてキッチンで料理される新鮮で栄養たっぷりの食事を食べる場所は、陽の光の降り注ぐ暖かくて気持ちの良い空間である必要があります。
近年、社会の農や食に対する考え方は、従来の経済最優先のものから、持続可能な、安心で安全なものを優先していく方向へとシフトチェンジしていると言えるでしょう。そのような時代の流れの中、自給自足的生活を実践している愛農高校の食堂とキッチンは学校の今後のみでなく、「本当に豊かな生き方とは何か」、を探求する未来型社会のビジョンをも担える可能性があると言えます。この小さな学び舎を、より理想に近いものとしていくためにも私たちの悲願である新しい食堂とキッチンの新築にお力添えいただけますことを、心よりお願い申し上げます。
女子寮新築について
愛農高校に女子生徒が入学したのは、今からちょうど50年前の1971年のことでした。
それ以来ずっと、増築を重ねながらも同じ場所で約400名弱の女子寮卒業生を学園から送り出してきました。現在も現役愛農女子寮生は朝体操が終わると老朽化した女子寮中を箒で履き、雑巾で拭いて磨き上げます。もはや伝統になっていますが、女子寮共同キッチンのシンクや台の上には常に何もない片付いた状態が、今でもキープされています。特に3.11.以降、食やその元となる農産物の安全性についての関心が高まり、愛農教育を受けたいと望んでくれている中学生女子も増加傾向にあります。だからこそ今後、ハード面で、寮の部屋数不足のために入学を断念してもらうようなことだけは避けたいと願っています。現在部屋数はギリギリのところで推移しています。女子寮をより部屋数の多い、素敵な場所にしていくことは、将来の明るい農的暮らしの根本ともなるのです。どうか新女子寮建築のためにもお力添えをよろしくお願いいたします。
費用について
順序として2021年度中に食農教育棟を、2025年度中に新女子寮を完成させたいと願っております。そのための費用は低く見積もっても2億5千万円はかかります。1億円は学校で準備できる見通しですが、残り1億5千万円は募金と借り入れに頼るしかありません。
愛農高校はあと3年で創立60周年を迎えます。この二つの大事業を創立60周年の記念事業として、愛農高校、愛農会、同窓会、聖霊社、後援会、保護者会、また本校に心を寄せて下さる皆様のご協力を得て、是非とも成し遂げたいと願っています。
近年は様々な自然災害や新型感染症など大変な時代ではありますが、今後の愛農教育を担う二つの重要な建物建設に是非ともご協力くださいますようお願い申し上げます。
2020年12月
愛農高校食農教育棟・女子寮建設募金委員会
委員長 奥田 信夫
あなたの寄付が必要です。
今後の愛農教育を担う二つの重要な建物建設に是非ともご協力くださいますようお願い申し上げます。