みなさんこんにちは。毎度お騒がせしております近藤です。さて今回は島根県は島根大学へ。20名ほどの学生や一般の方に小さな講義というより講座をさせてもらってきました。実はこの話、去年専攻科を卒業した生徒とその研究室の教授のご協力によって(あとおおらかな本校校長によって)実現したものです。この生徒は現在農村について学んでいます。でもそもそも農村てなんでしょうか。なんで農村て必要なのでしょうか。なぜお互いを助け合わなければいけないのでしょうか。
その答えってなかなか見つからないですし、安易に出して納得するものでもないと思いますが、愛農高校は一つの村社会だと思っています。好きな人や苦手な人と暮らし、食糧を生産する。イベントもやれば外部販売もする。しかも職員の子供もたくさんいる。日々移りゆく季節と日々変わりゆく人間が暮らす場所です。それが美しいとか素晴らしいとかいう話ではなく、それが村だと思います。私も11世帯しかない集落出身なのでそれはよくわかります。
さて講座ですが、愛農にたった4年しかいない私が話すのも頼りない話ですが何故愛農に人が集まるのか、その愛農が50余年ここにあることで(愛農会は70余年)何が変わったのか。を話すつもりだったんです。でも結局愛農は「村」だって話をたくさんしました(笑)農村はNPOや役所だけが下支えするものではなく、隣人のためにも生きる(隣人のためだけに生きるではありません)住人の方の思想によって下支えするものだと思います。そんなことを話し、島根大学とのお付き合いのきっかけづくりができたかと思います。愛農に来て愛農を研究してもらえると素敵ですよね。来年の夏あたりにブドウの手伝いに来てもらえないかなぁ(笑)
そのあと生徒の保護者さんが経営している六日市の農家レストラン兼宿の「草の庭」へ。
そこもまたすごい農村で、思想があるんです。特に昭和8年に住民の方が自主的に作った農村計画が愛農会の綱領とほぼ同じ。「農業は利益のためではなく生活の糧の生産のため」とあります。細かくお話するときりがないので今回はこの辺で。
愛農が全国の方々とつながっていくことは今後の未来にとても大切なことだと思うんです。そんなきっかけづくりができた旅でした。
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