2月27日55期卒業式がありました。今年はコロナウイルス感染拡大の影響で保護者さんの参加は無く、職員、在校生、卒業生のみの式となりました。
愛農高校は全国から生徒が集まり、寮生活をし、農作業をする特殊な学校です。でもそこで暮らす彼らはそれが当たり前の3年間でした。人に絶望して、羨望して希望を感じ、信頼する。その繰り返しです。でもその繰り返しの先にしか信頼はありません。
55期生は「ナンニモナイ」場所で遊ぶことが得意でした。段取りされた環境を好まない人たちでした。ほっておいても楽しんでしまう人たちでした。そして、普段はなれ合わないのに、ちゃんと信頼している人たちでした。
その21人が丘を下りていきました。その前途が楽しみでしかありません。職員や外部の方や保護者さんなど、彼らの後ろにはその姿を頼もしく、目を細めて眺める方々がたくさんいる。「また遊びに来いよ。」「飯食ってけ。」そう言ってくれる人がたくさんいる。
僕らはみんなで生きていく。安心して行ってらっしゃい。
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