専攻科。愛農高校には選択制の4年目課程の専攻科というものがあります。そういえば愛農高校の卒業生スタッフの多く（１０名）がその専攻科を卒業しています！
農家さんに約1年間家族として受け入れてもらい、農業やそれを通した暮らしを丸ごと家族として学びます。今回は専攻科生が1名。広島で野菜やお米の生産に取り組む卒業生の坂本洋平さんのお宅にお世話になります。
なぜ農業研修ではなく、専攻科なのか。これはよくある問いです。学校に籍を置きながら、関係の農家の方のお宅にお世話になる。一見古臭いようにも感じるかもしれません。
僕は技術を効率的に身に着けるために専攻科があるとは思っていません。むしろたった1年で農業技術が身に着くと思ったら大間違いです。でも。家庭と仕事の区別があいまいで、子育ても地域のこともなにもかもひっくるめながら生きていく様々な生き方を、19歳で家族として体感する。これって、人の生き方を垣間見させてもらうスゴイ経験だと思いませんか？僕らは手探りで家庭や仕事や生き方を模索します。でも若い時の専攻科の経験は酸いも甘いも含め、大げさではなく「人生の喜び」を知る旅だと思います。もう一つの家族を得る旅だと思います。
さて、どんな1年になるのでしょうかー。