果樹部ブドウ予約開始!
皆さんこんにちは。愛農高校果樹部です。 今年もこの季節がやってまいりました。 毎年少しばかりですが愛農高校で育てたブドウを外部に向けて販売しています。多少房が不揃いではありますが、酸味と甘みががっちり詰まったいい味してます。発送は8月上旬~下旬となります。規定数に達し次第受付終了となります。
価格は下記の通りです。
ブドウ1.5kg入り/2700円(税込)
送料は別途です。冷蔵で発送致します。
だいたい房は6房前後入っています。
品種はバッファローとスチューベンです。(種ありです)
バッファロー:濃厚な甘さと酸味、グミのような歯ごたえが魅力の果樹部看板ブドウです。マイナー品種で、今や知っている人も少ないかも。出荷時期は8月上旬~下旬
スチューベン:爽やかな甘さと酸味が少ないのが特徴の食べやすいブドウ。東北地方では割と知られた品種です。出荷時期は8月下旬
品種指定は収穫の都合によりご指定はできませんのであしからず…。
ご注文の方は下記申し込みフォームよりお願いします。またお支払いは振込用紙を同封させていただきます。
~愛農高校ブドウのこだわり~付録 (長いデス)
愛農高校のブドウはバッファローとスチューベンという聞きなれない品種のブドウです。他にも育成樹の中にはベリーAやコンコードといったワインと生食の兼用種もあります。しかし今世の中に出回っているブドウのほとんどが大粒で種なしのもの。例えば巨峰やシャインマスカットや安芸クイーンなんてご存じではないでしょうか。これらは数多の品種改良努力によって生み出された日本が世界に誇るブドウ品種です。ただ甘いだけでもないし、香りもいいし、なにより食べやすく、見栄えもする。農薬を使えばできるかといえば、そんなに単純な話ではありません。技術や見極めが必要なのはすべての仕事に共通します。
実はブドウには大きく分けてアメリカ系と欧州系の2つがあります。高温多湿でも育ちやすいのがアメリカ系、味がいいのが欧州系と言われることが多いですが、その両者を掛け合わせて作られた品種が先述の大粒ブドウたちなのです。ところがもともと乾燥地帯で育ちやすいブドウは日本の環境でカビや病気、虫の被害に逢いやすい。そこで適切な量の農薬で防除しなければ育たないのです。もちろん優れた農家の方は名医のようにピンポイントで必要な量の防除をします。愛農の生徒も年に数回は地元のブドウ農家さんで研修させて頂いています。大切なのは、なににこだわるのかということです。
愛農高校のブドウは耐病性や育てやすさからアメリカ系に特化しています。聞きなれないブドウなのは、きっとそのせいですが、無農薬でブドウを育てるには品種選びが欠かせません。僕らは奇跡のブドウを作ろうとしているのではなく、愛農の気候条件や土壌の中で本当においしいパワフルなブドウを無農薬、無化学肥料で作る。もちろんちゃんと経営が成立するように。これが果樹部のブドウの大事なストーリーであり、こだわりなのです。
だいぶ暑苦しい話ですが(笑)、そんなブドウをご堪能いただければと思います。
[果樹部 コンドウ]