皆さんこんにちは。6月19日は愛農高校の憲法記念講演会でした。さて講演ゲストはなんと内田樹先生でした!! しかし学校の授業の一環でしたので事前告知はできず、申し訳ありませんでした。
さてその内容ですが①少数派でいいじゃない②起源から送られてきたパスの豪華二本立てで、90分お話を聞けました。
①少数派でいいんじゃない
いま大学のゼミでも同調圧力というものが顕在化してきている。みんながいいならいい。みんながダメならダメ。少数派になることの恐怖が見て取れる。なぜこんなに少数派であることが怖いのか。それは自分が低く査定されることの恐怖から逃げることによって、それがモチベーションとなって出来上がっている学校教育があるからだということでした。共感と理解を過剰に求めることの源流はそこにあると。そこでスティーブジョブスの言葉を紹介してくださいました。「一番大切なことは自分の心と直感を信じる勇気を持つことだ。自分の心は何故だかそれを知っている」という言葉。これをいろんな角度から検証し、証明してくださいました。最近会った若者の中で面白かった「エライ店長」さん、「奥田愛基」さん、「永井陽右」さん。それぞれがいかに少数派でありながら、共感と理解に縛られずに活動しているのかを紹介してくださいました。
②起源から送られてきたパス
自分たちは誰かから送られた贈与を、誰かに必ず繋いでいくという使命感に動かされている。自分の時間や利益を持ちだしながら持続することに賭ける共同体こそ、WINWINでお互いの利益を成立させるだけを求める集団よりもずっと長持ちする。太平洋ベルトの大都市にすべての人口を集めようとする政府に対して(医療と教育の統廃合はこれを加速化する)、自分たちはNOを言い、その対案として地方に人口を再配分して、地域型の生き方を選択することを支持するべきではないか。今はその選択肢すら告知されていない。今からの時代は誰も成功体験を持っていない。だから既存の成功体験ばかり話して、恐怖をあおる言論に耳を貸す必要はない。
なんてことをまとめきれませんが話していただきました。レポートするこっち側がまだ全然消化できていないんですけど、取り急ぎシェアさせていただきます。いずれアーカイブ的に講演音声をHPで整理したいなぁと思っています。
愛農高校が目指しているのは小さくて頑丈な暮らしです。循環型農業もエネルギーの自給も少人数で暮らすことも全てそこにつながります。日本に張り巡らされた毛細血管のような農村や地域都市をどうやって利益確保だけではなく、頑丈に残していくか。そのヒントが山ほど内田先生の言葉の中にあったと思います。
オファーに対して二つ返事で来てくださった内田先生。本当に来ていただけて良かったです!!ありがとうございました。
*内田樹先生のツイッターで愛農高校のことをいくつか上げていただいています。そちらもどうぞ~
http://blog.tatsuru.com/
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