今日は人権集会!午前中は映画『ある精肉店のはなし』を観て午後は映画の主人公 北出新司さんの講演会だった。北出さんは10年前にある精肉店のはなしが公開されたときに愛農にも来てくださってからのご縁。その年は愛農の乳牛の解体指導までしてくださった。それから3年に1度必ず上映会と講演会をおこなっている。
畜産が支えているもの農業が支えているもの工業や別産業が支えているもの仕事の種類 国籍 性別 その他いろいろ違いはあるけどそれぞれが支えあい世界が成り立っていること自分が生きていることは、とてつもない命の支えの結果であることを経験談を通して語って頂いた。
自分に与えられたことに誠実に生きるその大事さ格好良さを、新司さんを通して感じた。いいご縁で繋がってることに感謝。
講演会後に北出さんと立ち話。「大学の教授や行政も、もう部落差別は終わったという人がいる。それは間違いだ。差別を、人を変えていくのは50年かかる。高校生のときに部落差別解放の運動を始めて50年経った。やっと変わり始めたけど、インターネットを中心に今も差別発言ははっきり発信されている」と楽観はできないことを伝えてくれました。職員の「差別に向かう時の精神的なよりどころは何か」という質問に、「僕らはなんも悪いことしてない。日本は肉を特別な階級しか食べられないところから肉食文化が始まった。その食文化がこの差別の発端。でもみんなお肉好きでしょ。美味しいし栄養価も高い。僕らは仕事として肉を扱っている。何にも特別なことしてない。僕らはなんも悪いことしてない。いやなら食うな!って言いたいね(笑)」
そう言う北出さんの表情は、ごまかさずに生きてきた様が刻まれていた。