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愛農祭2019 1日の終わり 〜奮起一番(ふんきいちばん)〜

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長い長い1日も終わりをむかえ、静かな時間が流れています。

 

収穫感謝の部が終わり、暗くなったら劇の時間

ここではちょこっとだけ、劇の様子をお伝えします。

 

 

まずは一年生劇の紹介を少しだけ(プログラムからの転載です)

「時は30世紀初頭。全ての食料・飲料がサプリメントとなっていた。

たいくつな日々をすごすヒナとリョウの前に、ある日「神」と名のる者が現れて...!?笑いあり、飯テロあるかも? ぜひ、お楽しみください!」

 

これだけでは待てをされている犬の様によだれだけ出てしまう状態でしょうから、ほんの少しだけどの様な劇だったのかをお伝えします。

 

30世紀出身の主人公たち、食料が全てサプリメントとなってしまった「今」を変えるために、神が送り込んだのは2019年の愛農高校。

そこでの経験を通し、食事の美味しさを体験し、農業の大切さを知る。

そんな中で夏期生活学校で出会った農業嫌いの中学生に農産物の美味しさを伝え、食事のある未来を作り出す。

 

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一年生の劇と言いますと自分たちの愛農生活を切り取り劇にすることが多いのですが、56期生の劇を見た率直な感想は。。。

愛農を舞台にするにしても、こんな使い方をするのか!というものでした。

上記しているプログラムに載っている紹介を読んでも、愛農が舞台とは思わないでしょう。

そしてこのシナリオを書いた子は確実に何かがぶっ飛んでいる(良い意味で)に違いない。

 

 

 

 

お次は二年生劇の紹介を少しだけ(プログラムからの転載です)

「崩壊寸前のあるクラスはジャンケンで負け、学園祭で劇をすることに...。

あなたはこういう立場におかれたらどうしますか?

劇をする劇です。個性豊かな55期をお楽しみ下さい!」

 

こちらもほんの少しだけ内容をお伝え

 

そして人を変えることはできないけれども、自分が変わることができたのならば

もしかしたらそれは誰かの想いに伝わるものがあるかもしれない

少しだけ変わった彼を見て、自分も変わりたいと思い揺れ動く青年たちが最後に気が付いたこと

誰も人のことを見向きもしない一人一人が、知ろうとし始める中で作り出していく物語

 

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この劇の冒頭は。。。

なんと言いますか。。。とてもデジャビュと言いますか。。。よく見るLHRと言いますか。。。

あぁ、知ってる。という雰囲気

けれど、時間が経つに連れて、その世界に魅入られていく。一時間の劇ではなく、長いドラマでも観ているかのような感覚。

当たり前のことに改めて気付かされる

 

 

 

 

三年生劇

「1944年〜1945年、太平洋戦争真只中、米軍上陸目前の沖縄。島民の少女ツルとその家族や友達は穏やかな毎日を過ごしていた。一方、日本陸軍の甲本と乙武は西南初頭防衛のため沖縄に派遣された。沖縄に不穏な風が吹き始めた…」

最後のシーンが終わり、54期生が全員でTHE BOOMの「からたち野道」を歌いました。

「紅い血にくちびる噛んで
空を見上げる
もう二度とつらい日がきませんようにと
まぶたを閉じた

からたち野道 垣根の小道
泣いたらだめよと沢の音小唄
からたち野道 はるかな小道
あの人の歌がきこえた道」

修学旅行で沖縄に行った時のことを思い出し、もう二度と辛い日が来ませんように。という想いが強く込められました。

 

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三年生の劇といえば「戦争」「平和」がキーワードとなり、シナリオを作ることがよくあるのですが54期生の劇も戦争をテーマにしてものでした。

そしてさすがは三年生、という完成度。

その時代に正しいとされていた人…その波に飲まれてしまった人…人としての在り方に疑問を抱く人…

何のために死ぬのか…何のために生きるのか…守るために生きるのか…守るために死ぬのか…

人間らしく生きるとはなんなんだ・・・

とても難しく簡単に答えられるものではありませんが、54期生たちが思っている答えは強く、とても強く心に響いてきました。

 

 

生徒たちがどれだけの時間をかけ、苦労をしたのか、 正直職員でも理解しきることはできないでしょう。19人なら19通りに、21人なら21通りに、23人なら23通りに、いやそれ以上に悩んだのだと思います。

毎年、なんでこんなに辛いことしているのだろうと思ってしまいながらも、一つのものを全員で完成させたクラスの強さというものを、感じざるを得ないのです。

クラス劇は今日で終わりではなく、これからの愛農生活を築いていく大切ものとなると知り、愛農祭後の彼らの姿を楽しみにしたいと思います。

 

 

 

 

さて明日はまず、ラグビー部のOB戦が午前中にあります。

ちょうどラグビーW杯も開催され、生徒たちもOBさんも大いに熱量が高まっているのではないでしょうか。激しい試合が予測されますが大きな怪我が無いようにとは願っています。

ラグビーにわかファンという言葉が出てきたりなんかもしてますが、目の前で観戦する試合は特別でしょう。

 

そしてお昼からは、森館でPTAさんによる喫茶とそれに合わせた軽音部のアコースティックライブ。

夕食後には大講堂にてエレキを繋いで学際ライブが行われます。

次の日は平日ですし、夜も遅くなるので難しいと思いますが、お時間の許される方は、ぜひぜひ聴きに来ていただけたらと思います。

 

〈ヤマハタ〉