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「愛農高校が農村とできること」

2つ目は農村のためにありたいということです。

日本の人口はあと80年後には半分になるといわれています。それはどうしようもないかもしれません。しかしグラフのように都市にしか人口が集まらない社会は考えられません。

 都市の消費文化はローカルの生産文化に支えられているはずです。文化的な観点や、人間の多様性の観点からもローカルの重要性は計り知れません。たとえ人口が減っても、農村コミュニティが頑丈に存在し続けることは社会にとって必要です。

 愛農高校は創立の理念で、農村のために立つことを宣言しています。愛農高校は農村で生きる人間を、またそれを支える人間を育てたいのです。農村で生きることは農業技術だけではなく、人とどう生きるかがとても重要です。そのための農業教育であり、全寮制教育なのです。「人づくり→家づくり→村づくり→国づくり」創立者の小谷純一が繰り返し伝えてきた言葉です。

愛農が目指すコミュニティと愛農高校、そして愛農のネットワークからのコミュニティに帰るモデルを図式化してみました。

 愛農には卒業生を中心に大きなネットワークがあります。コミュニティを継続させたい子が愛農に来て、そのネットワークを丸ごとくっつけて帰ってもらう。または仲間を連れて帰る。そうやって小さくて頑丈なコミュニティを作っていきたい。そう考えています。