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あいのう研究所 AINO ACADEMY ---- 世界平和のために --


あいのう聖書研究会2019




あいのう研究所について

小谷純一(1864-1920)

あいのう研究所は小谷純一(1910-2004)によって創められた「愛農」(公益法人全国愛農会、学校法人愛農学園農業高等学校および愛農聖書研究会)における、 これまでの農業、教育、信仰、国際交流の実践を未来に向けて総合的にまた専門的に研究・調査し、その成果や活動を公表し、 世界平和に貢献することを目的としています。
本研究所は様々な個人とグループによる多様な研究分野を総合する形をとり、 平和な世界に一歩でも近づけるため、「真理を探究し、真理に従って生きる」実践的研究所を目指しています。

研究所長挨拶 (奥田信夫)

 農林業研究

小井田家族の立体農業の歩み(直木葉造)

         戦後間もなく賀川豊彦の「立体農業論」を岩手県九戸村で実践している小井田さんの農場を紹介します。 「樹木や家畜を取り入れた循環型の立体農業」を放牧乳牛とクルミ栽培と放し飼い養鶏を組み合わせて 「小井田立体農業研究所」を親子3代で営む小井田與八郎(2001年没)・ツルさん、重雄・まき子さん、寛周さんの取り組みです。
小井田家族の立体農業の歩み(直木葉造)PDF(印刷用 2.9M)版はこちら

スイス・北欧研究

A.   2023年 ノルウェー報告 (近藤百)
愛農高校教諭、近藤百が家族で3ヶ月のノルウェー研修に行きました。現地へ行って思った事、感じた事を報告します。

B.   百姓伝道者ハウゲ (吉田源治郎)

吉田源治郎(1891-1984)の未発表遺稿であるノルウェーの平信徒農民伝道者ハンス・ニールセン・ハウゲ(Hans Nielsen Hauge, 1771-1824)の伝記を直木葉造が整理したものです。吉田源治郎は愛農高校初代理事長浦田善之と交信があり、ハウゲは東洋の平信徒農民伝道者である小谷純一とつながります。百姓伝道者ハウゲ (吉田源治郎)google文書


C.    2019年報告ノルウェー・デンマークの訪問(直木葉造)
ノルウェー: トンブキリスト教主義高等学校、サガヴォール国民高等学 校、リングダールキリスト教主義高等学校、ビグランドキリスト教主義高等学 
デンマーク: ハンメルン農業学校
D.  愛 農高校史におけるスイスとノルウェー海外研修を振り返る(直木葉造)
愛農 高校の歴史における海外農家実習は、スイスでの実習が1期生の時から開始され、ノルウェー実習は7期生から始められました。 スイスへは22期生まで、ノルウェーへは24期生まで実施されました。 今回、海外農家実習参加生徒の本校在籍時期、お世話になった農家名・地域を確認整理しました。 それらを地図・表に示してあります。参加した生徒は、 スイス研修60名、ノルウェー研修45名でした。 筆者としては愛農高校の今後にスイス・ノルウェー両国の方々との関係の復活を望み、先ず学校間交流的なことから再スタートし、 徐々に新たな形での農家研修の動きも復活できればと思っています。

1. 海外農業研修(スイス・ノルウェー)に参加された 各期の生徒数グラフ <PDF>
2.スイス地図( お世話になった地域を示したもの )<PDF>
3.ノル ウェー地図( お世話になった地域を示したもの )<PDF>
4.海 外農業研修生の名前およびお世話になった農家 一覧表 <PDF>
5.スイス:お世話になった農家別研修生一覧表 <PDF>
6.  ノルウェー:お世話になった農家別研修生一覧表 <PDF>

愛農史研究 

A. ウォン・ギョンソン<元敬善>(1914-2012)さん

「韓国有機農業の父」、1914年に平安南道中和郡(現 在の北朝鮮)の農家に生まれ、父の死後16歳 から農業を受け継ぐが、1931年に神と出会い伝道を志す。印刷や土建を経て、朝鮮戦争後の1953年に京畿道富川市 に農業をしながら自給伝道を志し、「飢 えた人も孤児も子を失った高齢者も、皆が一緒に生きていかなければ」とプルム農園生活共同体 (3.3ha)を運営する(「プルム」とは鍛 冶屋が空気を吹き込む道具「ふいご」の事)。小谷純一(1910−2004) 氏が書いた有機農法に関する記事を読んで、彼を1975年 に韓国に招いた。小谷氏は「日本は韓国人に対して大きな罪 を犯した。罪滅ぼしに心からお願いしたい。肥料と農薬で育てた農産物は全ての生命を殺す。どうかそういう農業はやめてほ しい」と話した。小谷氏に共感した元さんは1976年に京畿道揚州市に農場を移転し、「命 を大切に」という精神で、韓国で初めて化学肥料と除草剤を使わない韓国初の有機農業従事者団体「正農会」を発足させる。海 外伝道や環境平和活動にも努め、中国、エチオピア、モンゴル等に出かける。有機農法を通じ、環境保護 に貢献した功績が認められ、緑色人賞(1992年)、国連グローバル500賞(95年)、国民勲章冬柏章(97年)、仁 村賞(98年)などを受賞する。2004 年には忠清北道槐山郡にプ ルム農園生活共同体を移転し、農場周辺に「平和園共同体」を設置し、生涯を通じた共同体運動を続けた。

B.   小谷純一と良心

小谷純一は「良心」を重んじ、良心こそ神の声を聞く受信機、 キリスト信仰に導く人間に備えられたものであると確信し、事あるごとに訴え説きました。 愛農学園農業高等学校の建学の精神に、「神を忘れた良心は麻痺」すると警告し、良心の覚醒を教育目標としていました。 聖霊誌の初期の中に、小谷純一の良心の考えをみます。

C.   小谷純一と内村鑑三の流れ

  小谷純一は京都大学時代に服部治の伝道により信仰に導かれ、1950年に信仰雑誌「聖霊」誌を創刊します。 内村鑑三に影響を受け、その弟子たちを何度か愛農塾(和歌山県小豆島)や愛農根本道場(三重県青山町)に招いています。 1952年に黒崎幸吉、1956年に政池仁、1957年に矢内原忠雄を小谷純一は講師として招いています。 1958年に愛農聖書研究会(初期は「聖書短期大学」と呼ぶ)を立ち上げ、再び黒崎幸吉を招き、 翌1959からはその後愛農聖書研究会の中心的役割を担う高橋三郎を矢内原忠雄の推薦で講師に招いています。
D. 聖書より見たる日本農業のゆくえ村上周平
1971年にそれまでの近代養鶏から小農有機農業に転換するにあたって、聖書の信仰に立って信念を述べる
E.   梁瀬義亮先生の体験
愛農は梁瀬義亮先生によって有機農業に転換しました。 その梁瀬先生の戦争や病気による九死に一生の体験がネットに乗りました。 先生が九死に一生を得たことで愛農の有機農業があること思うのは、感慨深いものがあります。 歴史には見えない営み上がり、その上に今があることを思います。ぜひ、一読をお勧めします。
F.  マッ クス・ウェーバーと愛農会 (近藤二郎)
ウェーバーと小谷純一にキリスト教精神に基づく理想と情熱を持って使命に邁進する共通点を見出し、その重みを語ります。

聖書研究    
愛農における聖書の学び (朝 拝、夕会、授業、講演、日曜集会等)とその研究や発表の成果を公表します。聖書を学問的(歴史学的、 社会学的)に研究し、その成果を公表し、真理の解明に寄与します。  聖書研究会の開催および定 期刊 行物の発行を目指します。考古学、自然科学を含めた学際 的研究会の可能性も探ります。

出版物のお知らせhauge

1. 「 北欧ノルウェーの一粒の麦 農民平信徒伝道者  ハンス・ニールセン・ハウゲ その縁の地を訪ねて」(直木葉造)
2. 「 矢内原忠雄による日々のかて」(あぶくま守行編)
3.  
Daily Devotions with Uchimura Kanzo (edited by Moriyuki Abukuma)

問い合わせ : あいのう研究所

518-0221 三重県伊賀市別府690 愛農学園農業高等学校事務局内

TEL0595-52-0327、 FAX:  0595-52-1428

メール:schoolアットマークainogakuen.ed.jp

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